ママの知恵袋

熊野はちみつ

熊野の案内人・石丸美穂子です。熊野の山奥に引越ししてから始まった無添加生活についてお話しします。

 

 

熊野はちみつとは

 

日本ミツバチの養蜂家の手伝いを時々してます。熊野本宮の山奥にて採取された、2年越しのはちみつにこだわって作っている人です。

 

 

 

近年熊による被害が多くて、はちみつを食べるだけならまだいいのですが、うと(和蜂の巣)ごと谷底に投げられたりして次に蜂が入ることができず、はちみつのとれる量が少なくなってきています。こちらは山奥ですから被害は少ないのですが、近年ミツバチの数がすごく減っているのは、農薬の関係ともいわれています。脳の中枢がマヒしてしまい、自分の巣に帰ることができなくなり、突然巣からミツバチがいなくなってしまいます。

 

 

 

私たちは奥番という集落から歩いて片道1時間の山奥にうとを置いたりしています。巣を置く場所によってはちみつの量が違ったり、そもそも巣を気に入って入ってくれる場所というのがありますのでうとの場所取りは激しく、より多く蜜を集める場所を求めていくため結果的に山の奥深い場所になり、熊による被害も多いという訳です。蜜を切るときは、引っ越し用のうとや道具を担いで歩くので本当に大変です。師匠は今年78歳なのであと何年できるかな?

 

 

 

さて、蜜切り~私たちは基本的には2年物しかはちみつを採りません。2年物とは、夏を二回過ごしたはちみつのこと。十分発酵している上糖度が高く、濃厚な味わいの蜜になります。

蜜は越冬するときの蜂の餌なので、冬を越すと量が少なくなるためほとんどの人が1年で蜜を切ります。はちみつを増やすために、砂糖水をあげる人も多いですが、そうするとはちみつに砂糖が入ってしまうためあげません。自然のままにこだわっているから。

 

 

 

蜜を切る前に、ミツバチのお引越しをします。巣箱の上に、新しい巣箱を置きます。下の巣箱を木槌でとんとん叩くと、蜂はびっくりして上のうとに移動します。これが結構長くて、腕がしんどくなってきます。ミツバチが少なくなってきたらいよいよ切ります。巣の中に蜜がぎっしり詰まっていておいしそう!作業の合間に、ついつまみ食いです~あ~今年もいい蜜です♪

 

 

息子も一緒だったのですが、以前刺されたことがあってミツバチが怖い息子も誘惑に勝てず、うれしそうに蜜を舐めていました。本当に贅沢なひと時です。

 

 

 

熊野はちみつの魅力

 

切った後は、巣をカッターで細かく切って、ざるに置いて自然に流れ落ちるのを待ちます。すごく時間がかかるのですが、昔ながらの採取法です。はちみつが集たったら、ガーゼで漉してできあがり。機械を使わずザルの上に切った巣を置いておく自然搾汁のため、ローヤルゼリーや花粉もそのまま入っています。殺菌していないので、酵素や栄養素がそのまま。

 

 

 

未煮沸の生はちみつは、市販では店頭に並びません。はちみつは発酵しているので、そのまま置いておくと瓶からはちみつが漏れてしまうからです。こちらでは夏を2度超すことで十分発酵し、酵素が安定していて水分も程よく飛んで濃厚な味わいになります。加熱していないため栄養素がそのままの生はちみつは、完全栄養食と言われています。

 

 

 

栄養の成分は180種以上といわれ、エネルギー源となる糖(ブドウ糖、果糖)、腸内環境を整える有機酸(クエン酸等)、抗菌作用のある酵素(そのため、はちみつは腐りません)体の調子を整えるビタミン、生体機能を調整する各種ミネラル、肌・髪・筋肉の材料になるアミノ酸、体を守るポリフェノールが含まれています。また、殺菌作用があるので、食べても虫歯にならないのです。

 

 

 

そんなこだわって作られている熊野はちみつですが、本宮のお店一軒にだけ置いています。熊野本宮大社前にある、「B&B カフェほんぐう」です。以前勤めていた、オシャレなカフェです。熊野参詣の折には、ぜひお求めくださいね。


この記事を書いた人

kururi


母の実家である熊野に、13年前にJターンしてきました。熊野古道や南紀熊野ジオパークのガイドであったり、自然農の釜炒り茶づくり、天然お香づくりといった体験教室の運営、日本ミツバチの非加熱はちみつといった熊野らしいお土産の製造、販売を行っています。 熊野は、山、川、海があり、世界遺産の熊野古道や聖地がある美しい地。私は山間部に暮らしていますが、地域の人から山と共存する知恵や歴史や文化を学び、本当の豊かさを教えてもらいました。 そんなのどかな日々の素朴な生活をお伝えしていきます。

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