ママの知恵袋

熊野の山奥での無添加生活 ~キュウリ

熊野の案内人・石丸美穂子です。熊野の山奥に引越ししてから始まった無添加生活についてお話しします。

 

 

生きて居るキュウリ

 

熊野に移住して、同じ町内で一年経つか経たないかのうちに4回目の引っ越しでたどり着いたのが、熊野古道沿いの一番奥にある集落でした。後から考えたら、初めて熊野古道を地元の人に案内してもらった時に訪れていた印象深い場所で、熊野に移住するきっかけとなった一つの聖地ならぬ「生地」。

 

 

 

日本ミツバチを飼っていた区長さんと地元の人が挨拶してちょっと立ち話をした時に、グループに向かって日本ミツバチのことを少し話をしてくれたという記憶がよみがえってきました。まさに、蘇りの地です。

 

 

 

この区長さんから、山の暮らし、自然との共存、生きる知恵を今でも学んでいます。今でも鮮明に覚えているのが採りたてのキュウリを切った時のこと。「食うか?」といって大きなキュウリを何本か持ってきてくれました。普通キュウリは大きくなると固くて、中の種がしっかりして食べにくくなるのですが、この品種は食べやすいといってくれました。

 

 

 

 

早速包丁を入れるとすぐに、皮近くから水滴がいっぱい出てきて、みるみるうちにどんどん大きな水玉になっていくのを見て感激しました。その水玉を触ってみると、結構粘着性があってなかなか壊れない。その時35歳でスーパーで買ったキュウリしか食べたことがなく、この年まで見たことがなかったキュウリの王冠にとても心を動かされました。

 

 

 

皮付きのままそのまま頬張ると、カリッと良い音と共に歯ごたえのある皮と少し青臭くて柔らかい内側のキュウリが、何とも言えない優しい味わいで口の中いっぱいに広がりました。言っていた通り、種も気にならずカリコリ食べてしまいました。

 

 

 

その時思ったのが、このキュウリはまだ生きて居て、大地から水を吸って種を瑞々しく保つために水分を体液みたいに蓄えていたんだということ。採りたての植物の命そのものの流れを五感で感じ取った瞬間でした。

 

 

 

キュウリのもつ生命エネルギーが、栄養が、食べることで体の一部になり、五感で感じ味わった経験が心の糧となる。キュウリの姿はまっすぐでなく曲がったり、お化けのように大きくて驚きましたが、一番びっくりしたことがこの命への気づきでした。

 

 

 

今では年中食べられますが、キュウリは春撒いて夏収穫する野菜です。いつもはもらうばかりですが、来年は植えて育ててみたいと思います。

 

野口種苗研究所による伝統野菜や固定種の種の通販サイトです。

noguchiseed.com/hanbai/tane/haru/21.html

 

キュウリを含む通販111件を網羅したサイトです。

https://www.become.co.jp/food/greenstuff/vegetable/きゅうり.html?gclid=EAIaIQobChMImuK449K93gIVjjUrCh1GtQFAEAAYAyAAEgIk7vD_BwE

 


この記事を書いた人

kururi


母の実家である熊野に、13年前にJターンしてきました。熊野古道や南紀熊野ジオパークのガイドであったり、自然農の釜炒り茶づくり、天然お香づくりといった体験教室の運営、日本ミツバチの非加熱はちみつといった熊野らしいお土産の製造、販売を行っています。 熊野は、山、川、海があり、世界遺産の熊野古道や聖地がある美しい地。私は山間部に暮らしていますが、地域の人から山と共存する知恵や歴史や文化を学び、本当の豊かさを教えてもらいました。 そんなのどかな日々の素朴な生活をお伝えしていきます。

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