ママの知恵袋

みかんの美味しい季節 2

熊野の案内人・石丸美穂子です。

 

 

私が住んでいるのは和歌山県田辺市のみかん処なので、8月の終わりから9月ごろ極早生という早く木になる温州みかんが出回ると、酸っぱいとわかりつつもつい買ってしまって温州みかんの到来を楽しみます。

 

極早生の次に10~11月に早生が出てきて温州がおいしい季節も半ばになると、みかんがもらえるようになります。日頃のお世話のしるしとして、お歳暮でも知り合いから送られてきますが、なかなか手に入らない無農薬の有田みかんだったりとちょっとひねりがあったりします。

 

 

こちらでも、お世話になった方にみかんが定番で親戚が作っているのですが、今年はおいしくないと売ってくれないときもあって、こだわりが半端ないです。先日は、みかんを作っている友人から減農薬のみかんをいただいて、自然の甘みにその人らしさを感じて、ほのぼのしました。

 

 

一年中みかんが採れる地域に住んでいるので、本当にいろんな種類のみかんを食べます。小さいころから温州みかんを旬の時期に手が黄色くなるまで食べ続けた私は、食後に5,6個は普通に食べていましたし、カビで腐らせてしまうくらい食べきれないので袋ごと食べずにおいしいところだけ食べて薄皮を残す母と何とも贅沢な話です。今年もやっぱりすでに何個かカビさせてしまいました。

 

田辺には、世界に誇る植物・生物学者の南方熊楠が住んでいたのですが、彼が大好きだった「安藤みかん」が珍しいみかんです。紀州田辺藩の安藤家屋敷に江戸時代自生していたとされているこのみかんは、甘みが少なく酸味のある味。

 

 

熊楠がグレープフルーツにも劣らないと大絶賛して自宅に植え、さらに安藤みかんを増産してホテルなどに出荷すれば農家も潤うと考え、旧上秋津村(現・同市上秋津)の村長に苗木50本を贈ったという由来があります。
2015年ころに150本になったとのことですが、ジュースになったりとこれから注目のみかんなんですよ。

 

 

 

私が大好きなのは酸味のある「春峰(しゅんぽう)」、春先2月ころから出回る新しい品種の和歌山で作られたみかんで、文旦と清見を掛け合わせたもの。黄色い果実から想像できない甘みがさわやかでジューシーな、最近お気に入りのみかんです。

 

 

温州とオレンジを掛け合わせた「清見オレンジ」は、3月ころから出回る外れのないおいしさ。すごく甘いというわけではないのですが、程よい甘さがこれまた好み。その清見にポンカンを組み合わせた「はるみ」は、ポンカンよりも味が濃厚で皮も薄くて食べやすい。清見に色々掛け合わせた「せとか」は、香りがいい。

 

 

同じく清見とポンカンを掛け合わせた「シラヌイ」は、ヘタの部分がぽっこり飛び出ているみかんで、「デコポン」と親戚。「デコポン」は熊本県果樹農業組合連合会の登録商標だということを、最近知りました(ずっとデコポンだと言っていましたから)ちなみに、「清見」を掛け合わせて作るみかんがすごく多いということも今回調べてみてわかりました。

 

 

 

昔はこたつにみかんは当たり前の冬の光景だったのですが、核家族化で段ボールに入ったみかんがなかなか売れなくなったと農家さんは嘆き、皮を剥くのが面倒だということでも消費が少なくなっていると聞きます。でも、みかんにはすごい効果・効能があるんですよ。そんな話を次回はお伝えしますね。

 


この記事を書いた人

kururi


母の実家である熊野に、13年前にJターンしてきました。熊野古道や南紀熊野ジオパークのガイドであったり、自然農の釜炒り茶づくり、天然お香づくりといった体験教室の運営、日本ミツバチの非加熱はちみつといった熊野らしいお土産の製造、販売を行っています。 熊野は、山、川、海があり、世界遺産の熊野古道や聖地がある美しい地。私は山間部に暮らしていますが、地域の人から山と共存する知恵や歴史や文化を学び、本当の豊かさを教えてもらいました。 そんなのどかな日々の素朴な生活をお伝えしていきます。

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